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2001年のハイライト
オルカライブの二度目のシーズンは、水の中はもちろんのこと、水面の上でも実に多くのドラマが繰り広げられたシーズンでした。蒼い海の上に輝く満月、木々の間からこぼれ落ちる月の光、憂鬱な雲の合間を槍のように貫く太陽の光、天高く舞い上がる鷲、ザトウクジラが吹き上げる霧のような潮と、水面に踊る尾ビレ、まるで飛ぼうとしているかのように、お腹で水を叩いて飛び跳ねる赤ちゃんオルカ、そして、その側を泳ぎ回るサーモン……どれもこれも、ロマンチックなシーンばかりです。
ある晴れた9月の朝のこと。突然、「A30」の群れのなかに小さなオルカの頭が見えました。生まれたばかりのシーダーです。シーダーはもう、母親のミストレルと立派にシンクロしながら泳いでいたのです。
また別の日には、「B」に属するYuculta、Nakwakto,そして、ねじれて片方に傾いている大きな背ビレが特徴のSlingsbyの3兄弟が、クレイクロフト・ポイントの前で「A5」のメスのオルカたちを静かに追いかけている光景も見られました。ロッキーと名づけられ、水中カメラの前の岩を住処としていたアイナメは、今ではすっかりおなじみの存在になりました。
ここにご紹介するのは、アナ・スポングが編集したDVDに収められたいくつもエピソードのなかの一つです(DVDはhttp://www.orcalab.org/shop-support/index.htmで手に入ります)。オルカライブ2001をリアルタイムで見ていた方には、たくさんのなつかしい思い出が、そして初めての方には、これまで見たことのないわくわくする光景が待っていることでしょう。 |