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呼吸



 オルカは哺乳類。人間やほかの哺乳類と同じく肺で呼吸をしますが、人間とちょっと違うのは、意識して呼吸をしているところです。人間の場合は、無意識のうちに自然に呼吸していますよね。呼吸をしに海面に上がると、オルカは急いで肺のなかの汚い空気を吐き出します。このときに、特徴的な大きな音を出します。これが「ブロー(潮吹き)」です。普通は20秒ぐらいの間隔をおいて、続けて3、4回呼吸をし、その後はしばらく水中にとどまります。スピードを出して泳いでいるときは、もっと短い間隔で、たくさん呼吸をします。休んでいるときは短い間隔で3、4回呼吸し、その後は3分ぐらい無呼吸ですごします。ときには12分間も呼吸をしないこともあるんですよ。

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